神戸女子大学図書館
             

 

展 示

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■2008年 Winter
まじない


1 はじめに
2 魔除け
3 迷信・俗信
4 大雑書



1.はじめに
 まじないは、人間がある特定の願望を実現するために、直接的または間接的に働きかけることをいいます。
 例えば、「くわばらくわばら」という雷よけの呪文のように、自然に直接語りかけることによって願をかけたり、繭玉のように、望ましい結果を模擬的に表現することで間接的に自然に働きかけたりしています。
 また、まじないには、雨乞い、豊穣祭のような村の共同の行事となっているものと、民間療法や願かけ、厄落しなどのように個人的な性格の強いものとがあります。迷信として根拠のないものが多いのですが、なかには科学的に合理性をもつものもあります。(平凡社世界大百科事典より)


 
2.魔除け
 各種の災厄をよけ、幸運をもたらすと信じられている物体のことで、呪符ともいい、現代の日本でよくみられる例には、交通安全や学業成就のお守り、家の門柱にはり付けるお札、また店に置く招き猫などがあります。
 護符はほとんどすべての社会でみられ、用いられる物体は、石・宝石・刃・矢じり・貝殻・植物・動物・人形・聖句や呪文の書かれた紙、貨幣などさまざまです。



展示図書


増補呪詛調法記大全 【一 -2-13】(2179342)
ぞうほまじないちょうほうきたいぜん
横小本一冊 80丁
大江匡弼著
安永十年刊
書肆:京 皇都書林 菊屋喜兵衛
  
喉に魚の骨立ちさる時のまじない
 鵜ののど と 三遍 唱うべし



新撰呪詛調法記大全 【一 -2-14】(2179343)
しんせんまじないちょうほうきたいぜん
横小本一冊 100丁
天保十三年刊
書肆:京 山城屋作兵衛
  
上記『増補呪詛調法記大全』をいろは順にして、図版を加え、さらに項目を追加している。


世界お守り大全 : ビジュアル版 / デズモンド・モリス著 ; 鏡リュウジ監訳. -- 東洋書林, 2001.9.
    資料ID:30482722  請求記号:387||Mo  配置場所:3階M15

魔よけ百科 : かたちの謎を解く / 岡田保造著. -- 丸善, 2007.
    資料ID:30680180  請求記号:387||Ok  配置場所:2階K10

世界お守り・魔よけ文化図鑑 : 民族に受け継がれる神秘のパワー / シーラ・ペイン著 ; 福井正子訳. -- 柊風舎, 2006.
    資料ID:11116349  請求記号:387||Pa  配置場所:短大図書館

世界お守り・魔よけ文化図鑑 : 民族に受け継がれる神秘のパワー / シーラ・ペイン著 ; 福井正子訳. -- 柊風舎, 2006.
    資料ID:11116349  請求記号:387||Pa  配置場所:短大図書館


3.迷信・俗信
 高度に組織化、体系化された宗教ではなく、古代からの信仰が俗化あるいは沈潜化して、今日まで民間で信じられているもの。
 その中心は予兆、卜占、禁忌 (タブー) とそれに連なる呪術で、またこれと関連する偵、呪文それに民間医療法、妖怪、幽霊などに関する伝承も、この俗信の概念の中に含まれます。
 俗信はそれぞれの民族や村落社会で伝承されてきたものであり、一概に非科学的、前論理的と言いきるわけにはず、人々の長い歴史的な経験の積み重ねに立脚したものも数多く見られます。たとえば〈夕焼け、明日は晴れ〉とか〈秋の夕焼け、鎌をとげ〉などの偵は、それなりの合理性をもつものです。
 予兆と結果、また、結果を招かないための禁忌、予兆を確認するための卜占があります。予兆や卜占によってある結果が予測されると、それを避けるための禁忌や呪法が要求されます。人間の肉体的・精神的成長、安定のために俗信は簡単に否定し去りえないものを有しています。 (平凡社世界大百科事典より)




展示図書


親指と霊柩車 : まじないの民俗 / 常光徹著. -- 歴史民俗博物館振興会. (歴博ブックレット ; 14)
    資料ID:11085850  請求記号:387||17  配置場所:短大図書館


ニッポンの縁起食 : なぜ「赤飯」を炊くのか / 柳原一成, 柳原紀子著. -- 日本放送出版協会, 2007. -- (生活人新書 ; 223).
    資料ID:30683587  請求記号:383.8||Ya  配置場所:3階M15


英語世界の俗信・迷信 / 東浦義雄[ほか]著.. -- 新装版再版. -- 大修館, 1991
    資料ID:30251595  請求記号:387||109  配置場所:3階M15


縁起菓子・祝い菓子 : おいしい祈りのかたち / 亀井千歩子∥文 宮野正喜∥写真. -- 淡交社.1991
    資料ID:10923405  請求記号:588.36||2  配置場所:短大図書館


歴博 第83号(1997年7月20日発行)[特集 くらしの歴史学] まじない
    
4.大雑書
大雑書とは
 
  暦占書の一種。陰陽道にもとづいて、生活の諸々の指針などを民間用に平易に記述したものが、江戸時代にさかんに作られました。
 江戸時代前期のものは「万年暦」「三世相」など、陰陽・天文・暦にもとづくものが中心で、後期になると、家相・人相・男女相性・命名などの要素をとりこまれました。また、幕末に近くなると、日取りや夢判じなども含まれるようになり、種々雑多なことがらに対して吉凶を判ずる易占書的な性格が濃くなっていきました。(日本国語大辞典より)

 
展示図書


永代大雑書三世相 【十一 -1-1】(2180216)
えいたいおおざっしょさんぜそう
112丁
天保十一年刊
書肆:大坂 秋田屋太右衛門他
  
女人 さん(産)のとき、むかうかた(向う方)の事
 正月 ひつじの方(未の方)=南南西
 
井(井戸)ほりに吉日の事



大雑書万年暦 【十一 -1-2】(2180217)
おおざっしょまんねんこよみ
27丁
書肆:大坂 糸屋市兵衛
  
うせもの(失せ物)うらない(占い)の事

うけむけ(有卦無卦)の事

 







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