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展 示
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源氏物語の世界 |
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1.はじめに |
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1000年の時を超えて世界中で読み継がれる『源氏物語』。
現在、NHK大河ドラマ『光る君へ』もクライマックスが近付いており、目が離せません。
そこで今回の展示は、当館所蔵資料より、源氏物語、注釈書、源氏物語かるた、源氏物語絵巻などを展示いたします。
源氏物語の優美な世界を、どうぞお楽しみください。
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2.源氏物語 |
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きりつほ ; はヽきヽ ; うつせみ ; ゆふかほ (長享2年(1488)の複製)
臨川書店, 1973.-- (源氏物語 : 高松宮御蔵河内本 / [紫式部著] ; 1).
資料番号:21882890 / 請求記号:913.36||Mu||1 / 所在:貴重
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『源氏物語』の紫式部が書いた原本は残っていませんが、書写された伝本は多数残っています。こちらは鎌倉時代初期、河内の守・源光行・親行父子が二十一の伝本を比較し、校訂した本である「河内本」といわれるものです。「桐壺」冒頭部分を展示いたします。
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青表紙本源氏物語 : 須磨 (写真複製)
[紫式部著] ; 山岸徳平編 ; 今井源衛監修. -- 新典社, 1968.--12帖.
資料番号:20200220 / 請求記号:913.36||31 / 所在:貴重
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こちらも伝本のひとつ。鎌倉時代初期、著名な歌人であった藤原定家が多数の写本を比較して校訂したもので、青い表紙であったことから、「青表紙本」といわれています。紫式部の原本に近いとされ、広く活字化して読まれています。展示箇所は「須磨」。
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源氏物語 : 中山家本 : 幻 (複製)
[紫式部著] ; 日本古典文学会編. -- 日本古典文学刊行会, 1972.
資料番号:20986247 / 請求記号:913.36||57 / 所在:貴重
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中山家蔵本は、鎌倉期書写の枡形列帖装の写本です。「幻」の巻を展示いたします。
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3.注釈書 |
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『源氏物語』は、早くから多数の注釈書が作られ、研究されてきました。注釈書の歴史は、古くは源氏物語が作られてすぐの平安時代末期まで遡ります。
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源氏物語奥入 大橋寛治氏蔵 〈複製〉
藤原定家撰 ; 日本古典文学会編. -- 日本古典文学刊行会, 1971.
資料番号:21985981 / 請求記号:913.364||1 / 所在:貴重
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天福元年(1233)以後の成立とされています。定家が「源氏物語」中の要語に注解を加えたもので、故事・出典・引歌等の考証に力を注いでいます。この大橋家本は定家の自筆本。展示箇所は「明石」。
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湖月抄 60冊 (存56冊) ; 源氏物語系圖, 初音
北村季吟著 -- 林和泉[ほか], 延寳元(1673)跋.
資料番号:21914232 / 請求記号:913.364||Ki / 所在:貴重
資料番号:21914478 / 請求記号:913.364||Ki||23 / 所在:貴重
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延宝元年(1673)成立。本文に傍注や頭注を施した五四巻に、発端、系図、表白、雲隠説各一巻、年立二巻からなります。源氏物語の古注を集成したもので、江戸時代を通じてたびたび出版され、源氏物語の流布と研究に大きな影響を与えました。「系図」と「初音」巻を展示いたします。
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4.源氏物語の与えた影響 |
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『源氏物語』は以後の文学史だけでなく、日本文化史の発展においても多大な影響を与えています。
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源氏物語繪巻 〈複製〉
秋山光和 [ほか] 監修. -- 丸善, 2003.
資料番号:30558380 / 請求記号:913.36||Ge / 所在:1階W3閉架
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『源氏物語』は絵巻・屏風・画帖・絵本などにもされています。鎌倉時代から室町時代にかけて、源氏物語絵巻が次々と制作されました。
こちらの原本は愛知・徳川美術館ならびに東京・五島美術館蔵で、いずれも国宝です。最古の絵巻で、院政期の12世紀初めに制作されました。鈴虫(二)と宿木(二)の絵部分を展示いたします。
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[源氏物語かるた]
-- [製作者不明], [江戸後期].
資料番号:30868465 / 請求記号:913.363||Ge / 所在:貴重
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源氏物語かるたは、源氏物語の各巻より和歌を引用した歌かるたです。百人一首などとともに、江戸時代に楽しまれました。当時、庶民が楽しみつつ古典文学・王朝文化に触れることかできる遊び文化でした。
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須磨 ; 源氏二十六才秋
-- [製作者不明] , [発行年不明].
資料番号:30749498 / 請求記号:721||Su / 所在:事務室・カウンター
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『源氏物語』第十二帖 須磨について描かれた絵ですが、詳細は不明です。右上には、須磨を表す源氏香文が描かれています。
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偐紫田舎源氏 / 柳亭種彦作 ; 歌川国貞画
日本名著全集刊行會編 ; 上, 下. -- 日本名著全集刊行會, 1927-1928.
原本は草双紙
資料番号:2052007〜8 / 請求記号:910.25||10||20〜21 / 所在:1階C8閉架
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合巻本で、文政12年(1829)初編刊、天保13年(1842)38編刊(39、40編は未刊草稿のまま、未完)。
『源氏物語』を室町時代のこととして、原典を追いながら描いた長編翻案小説です。当時熱狂的な人気を博しましたが、天保の改革により、未完のまま終わっています。
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