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教員推薦図書コーナー
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先生方の専門分野を興味深く垣間見ることのできる本を |
■2012年9、10月 |
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世界の美本 「嵯峨本」 |
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世界の美本「嵯峨本」について 江戸時代の最初期に、京都洛西の嵯峨野において、日本文学作品が初めて出版された。それもわが国では初めて活字によって。 グーテンベルクの鉛活字印刷に倣って、わが国では独自に木の活字を使って、美しい印刷と造本が行われた。 この「嵯峨本」は平安王朝文学作品の出版にあたって権威ある校訂者、作品に挿絵を加えた着想、そして雄渾闊達な木活字の製作と美麗な装訂など、時と人を得て豪華絢爛な書物が18点製作された。『伊勢物語』『方丈記』『謡曲本』などである。 「嵯峨本」の定義の範囲を広げた「古活字版」はこの50年間に総数で300点余が木活字で出版されている。 整版印刷に戻ってからは、大いに出版業が発展して書肆(ショシ 本屋)が京都、大坂、尾張、江戸に勃興し、元禄時代の町人文化の頂点を築いていくことになる。 |
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